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 ◆ 猫の泌尿器系の病気


猫の病気の中で一番多いと言われている泌尿器系のトラブル。
現在、フードの売上No.1は、犬も猫も療法食だそうです。( 2007.01現在 )
結晶・結石・腎臓のトラブルでお困りな方が多いのは、療法食の売上を見てもわかります。

 犬 ウォルサム pHコントロール ( おしっこトラブル )
ヒルズ w/d ( 下痢など )
ウォルサム 犬スキンサポート  ( アレルギー )
 猫 ウォルサム pHコントロール ( おしっこトラブル )
ウォルサム pHコントロール2 ( おしっこトラブル )
ヒルズ c/d ( おしっこトラブル )

猫は腎臓や尿路 ( おしっこが通る道 ) の病気になりやすいと言われています。
とくにアビシニアンは腎臓病になりやすいと言われている猫種です。
また、7歳を過ぎると猫種を問わず、ほとんどの猫が腎臓病になっていると言われています。

結晶・結石・腎臓は、常に同じ分野の臓器疾患として連動しています。
猫に多い下部尿路症候群 ( 尿結石 ) 、慢性腎不全、尿毒症・・これらも全て泌尿器系のトラブルです。
泌尿器系は、尿をつくる腎臓と、腎臓から尿を膀胱へ運ぶ尿管、尿を溜めておく膀胱、膀胱から尿を体の外に出す尿道の4つからできています。
このうち尿管を上部尿路、膀胱と尿道を下部尿路といい、病気の種類も違います。

なぜ、最近これらの泌尿器系のトラブルが多いのか?
ひとつの理由に、猫は腎臓のネフロンの数が少ないと言われています。
腎臓が老廃物を処理するのに大きな働きをするネフロンは、腎臓1つあたり、犬では約40万個、猫では約20万個あると言われています。

ネフロンは体内の水分やミネラル分、糖分の量を調節する大切な器官です。
ネフロンが正常に機能するのは、腎臓に血管の血圧が常に一定の水準を保っていなければなりません。そのため腎臓の入り口には血圧を一定に保つ装置があります。
慢性腎不全と診断された猫に、血圧調整薬が処方されるのはこのためです。

腎臓が健康な場合は、ネフロンは全体の1/3が活動しています。
ネフロンは壊れてしまうと再生しないため、余裕があり活動していないネフロンは休んでいます。
腎不全などでネフロンが壊れると、休止していたネフロンが活動を始めます。
全体の60%以上のネフロンが壊れると、腎不全の症状が目でわかるようになります。
上記のことから、犬よりも猫に泌尿器系のトラブルが多いと考えられています。

腎臓はいったん壊れてしまうと、もとにはもどりません。
健康な猫も、腎臓病と診断された猫も、飼い主さんの日々のケアで大きく違ってきます。
腎臓にダメージを与えるのは、タンパク過剰と水分不足。
フードのタンパク含有量に見合っていないビタミン&ミネラル摂取量です。
食べ物や飲み水に気をつけて、腎臓に負担をかけないようにする必要があります。
一般的にマグネシウムが原因と言われていますが、それは古い間違った情報です。


また、原因のひとつにドライフードだけの食事があげられています。
猫に1日に必要な最低水分摂取量は、150cc 猫はあまり水を飲まない動物です。
ドライフードはとくに、水分を抜いて乾燥している食べ物なので、余計に水分を摂らなくてはいけません。そのため、体に必要な水分が足りなくなり、体に溜まった老廃物を尿として排出できなくなるため詰まってしまい、膀胱炎、尿路症候群から、重症になれば尿毒症を併発します。
ドライフードだけの食事の場合は、水分摂取量をとくに気をつけなければいけません。

もともと猫は乾燥していた地域で生きていたため、体の水分を無駄なく利用します。
そのため尿を濃く濃縮させる働きがあるのですが、濃縮された尿がアルカリ性になると尿に結石ができやすくなります。猫の尿は弱酸性で、健康でバランスが摂れている食事であれば、結石ができることはありませんが、ミネラルを過剰に摂り過ぎたり、老廃物を排出する水分が足りなければ、尿がアルカリ性に傾き、尿結石ができやすくなります。


他には、寒い時期に泌尿器系のトラブルが多くなると言われています。
人間も気温が低ければ水を飲みたいと思いませんよね。
夜間急に冷え込んだ時や、お留守番中などに尿が詰まってしまうことが多いそうです。
なるべく昼と夜の室内の温度差がないようにし、猫が水を飲みやすい環境をつくるようにしてあげて下さい。

また猫は冷たい水より、体温に近いぬるま湯を好むと言われています。
泌尿器系のトラブルの予防は、水をしっかり飲んで、たくさんおしっこをする!
いうことが大切です。我慢して溜め込んだり、おしっこを排泄するのに必要な水分が足りなかったりすることがないようにして下さい。






 ◆ 膀胱炎・猫下部尿路症候群 ( 泌尿器症候群 )




猫の下部尿路 ( 膀胱・尿道 ) のトラブルは原因が異なっても症状はほとんど同じです。
これらをまとめて泌尿器症候群といいますが、獣医によっては単に膀胱炎ということもあるそうです。また、原因が明確に確定できない場合は、特発性下部尿路疾患といいます。


 膀胱炎

膀胱炎は尿道から膀胱に細菌が感染しておこる病気ですが、猫の尿は濃くて細菌が膀胱の中で繁殖しにくいため、犬に比べて猫は少ないといわれています。
症状は頻繁に水を飲み、尿をします。
残尿感があるため、トイレに出たり入ったりしますが、尿の量は少なかったり出ていなかったり。
また尿に濁りがあったり、血が混じることもあります。


 猫下部尿路症候群 

犬の下部尿路のトラブルは主に細菌感染ですが、猫には猫特有の猫下部尿路症候群という病気があります。尿の中に結晶 ( 結石 ) ができ、それが尿道で詰まってしまい、膀胱を傷つけたりする病気です。結石ができる場所は、腎臓・尿管・膀胱・尿道。
ここに、無機質の石上の塊 ( 結石 ) ができることがり、それぞれ腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石と呼ばれます。
このうち、腎結石と尿管結石は比較的できにくいと言われいます。
結石の多くは膀胱で形成されて、尿道を通って下降します。
猫に多い結石は尿道結石、次に膀胱結石です。


一般的な結石はストルバイト結石、他にはシュウ酸カルシウム結石、尿酸塩結石。
最近はストルバイト結石よりもシュウ酸カルシウム結石が多くなっている傾向があります。
理由として、ストルバイト結石対応の療法食により強制的に尿を酸性化させることで、過剰脱灰になり、シュウ酸カルシウム結石になると考えられています。


雄も雌もこの病気になりますが、雄の場合、尿道は膀胱を通るとすぐに前立腺を貫通し、肛門の下に出ます。尿道は精液の通路にもなっており、前立腺、陰茎を通ります。
生殖器官も兼ねているため、雄の尿道は細長く、先端が尖っています。
また縄張りを主張するスプレーは、尿道から勢いよくオシッコを吹きかけるため詰まりやすく、このような理由から雌よりも雄の方が結石ができやすいと言われています。


( ストルバイト結石 )
リン酸アンモニウムマグネシウムの結石。一般的にストルバイト結石と呼ばれています。
尿がアルカリ性に傾くと、結石ができやすくなります。
療法食は尿を酸性にし、カルシウムとリン、マグネシウムを制限してあります。
また塩分を多く含ませることで、水をよく飲むようにしてあります。
その結果、小さい結石は溶解します。 
しかし、塩分の過剰摂取は他の病気になることも多いので、ストルバイト結石用の療法食は短期間を使用を目的としています。大きな結石は外科的摘出が必要になります。


( シュウ酸カルシウム結石 )
ストルバイト結石の次によくみられる、膀胱または尿道の結石です。
遺伝や性別、食事、ストルバイト結石との関連など、様々な原因があります。
尿が酸性に傾くと、結石ができやすくなります。
ストルバイト結石の再発予防で、処方食を食べ続けている猫に多いそうです。


原因として考えられているのは上記にも書きましたが、
猫の場合、もともと水分摂取量が少なく、濃い尿をつくる働きがあること。
その他、飼育環境からのストレス・食事の内容・季節や気温による水分摂取量の低下・肥満などがあげられています。
症状は様々ですが、血尿・排泄困難・頻尿 ( 頻繁にトイレに出たり入ったりし、排尿姿勢をとること ) ・ 尿淋滴 ( トイレ以外の場所に尿を少しずつ漏らすこと ) ・排尿痛 ・ 尿道閉塞など。排尿痛がある時は、おしっこをする体勢をとりながら大きな声で鳴いていたり、陰部を盛んに舐めたりすることがあります。
元気がなくなっていたり、食欲不振、嘔吐が見られるときは、尿道閉塞による腎後性腎不全をおこしている可能性が高く、尿毒症の症状が現れます。
緊急の処置が必要です。
処置が遅れると死亡する危険性が高いので、すぐ病院へ。






 ◆ 慢性腎不全 




腎臓の働きが少しずつ低下し、組織の大部分が壊れて機能しなくなった状態を慢性腎不全といいます。猫の場合、5歳を過ぎると症状が現れなくても慢性腎不全の傾向があります。
老齢の猫は、ほぼすべて腎不全になると考えられています。

慢性腎不全の原因には、尿細管間質性腎炎・糸球体腎炎・腎アミロイドーシス・腎盂炎・先天性疾患または家族性腎疾患・多発性脳胞腎・腎臓腫瘍・高カルシウム血症・低カリウム血症・急性腎不全後に慢性腎不全に移行するなど、多くの原因が考えられますが、原因を特定するのは難しく、猫に腎不全が多い原因もわかっていません。

慢性腎不全では尿を濃くする働きが低下するため多尿となり、尿として出ていった水分を補給するため多飲多尿となります。
食欲不振などの症状が現れた場合は腎臓の機能が2/3以上壊れていると考えられます。
さらに腎臓の働きが低下すると、老廃物が蓄積し排出されなくなるため、高窒素血症 ( BUN・クレアチンの上昇 ) をおこし、尿毒症に進行してしまいます。

慢性腎不全の診断には、血液検査&尿検査をセットですることをお勧めします。
血液検査では、尿素窒素( BUN ) ・クレアチンの数値がともに高い場合、慢性腎不全の疑いがあります。尿素窒素は腎臓以外の病気や食事内容などで上昇しますが、クレアチンは腎臓に異常がある場合に変化します。
その他、血液中のミネラル分の数値も一緒にみます。
リンは慢性腎不全になると高くなり、カリウムは低くなります。
( 末期はカリウムが高くなります )
しかしリンは食事内容によって変化するので、慢性腎不全の場合、尿素窒素・クレアチン・リン・カリウムの数値を総合的にみます。
また、白血球数や貧血の状態も確認し、非再生性貧血をみます。
尿検査では、一般的に尿の比重は低くなります。

その他X線検査 ( レントゲン検査 ) ・超音波なども診断に役立ちます。
腎臓の病理検査 ( 腎臓の一部を採取して組織検査をおこなうこと ) は、原因がなんであろうと進行した慢性腎不全の場合症状が同じなため、特定することは難しいそうです。
また、腎生検は、体の小さな猫の場合、危険を伴うことも多いです。

※組織検査は、採取する場所によっても診断が変わることが多いと、
  リンクの腸の組織検査 ( バイオプシー ) を考えたときに獣医さんに言われました。

*慢性腎不全と診断されたら・・・

・残った腎臓の組織を壊さないようにする。
・残った腎臓の組織を効果的に機能させる。

腎臓は、治療をしても壊れた組織は元には戻りません。
慢性腎不全と診断された場合は、できるだけ症状を緩和させて、腎臓の負担を軽くすることが治療の目的となります。食欲がある場合は、食事療法を行います。
腎不全では一般的に低タンパクとナトリウムやリンの制限が必要になります。
・・・と一般的には言われています。

腎不全の猫が低タンパク食を求められるのは、タンパク質を分解すれば、必ず尿素窒素( BUN )が生まれるからです。高タンパク食は沢山の尿素窒素を出してしまいます。
肉類は同時にリンも沢山含んでいますので、排泄させるには、沢山のカルシウムとマグネシウムが必要です。
お肉中心の食生活でミネラル分とのバランスが悪ければ、当然尿素窒素は上昇します。

・ウチはフードと茹でたささ身をあげています。→ タンパク質&リンが多くなります。
・ウチは生肉とドライフードを
MIXしてあげています。→ タンパク質&リンが多くなります。

猫は肉食ですが、生肉ばかりを与えていると、このカルシウムとリンのバランスが簡単に崩れてしまいます。生肉に含まれるリンは、カルシウムの10倍以上。
カルシウムとリンのバランスは、リン1に対して、カルシウム1〜2の割合で摂取しなければならないとされています。米などの穀類も同様で、米にはカルシウムの10倍以上のリンが含まれています。与える時には、カルシウムを多く含む小魚やチーズなどを一緒に与えて、不足するカルシウムを補う必要があります。


大切なのはバランス!
そして、腎臓にダメージを与えるのは、タンパク過剰と水分不足。
ご飯のタンパク含有量に見合っていないビタミン&ミネラル摂取量です。

カルシウムとマグネシウムが無ければリンは排出できません。
高タンパクを必要とする猫は、リンの問題を避けられないですが、マグネシウムをカットすると身体はさらに溜め込もうとします。また、ストラバイトの結晶の核になるのはリンですから、結石症の猫が多いのは、カルシウムとマグネシウムが不足している猫ともいえるような気がします。
泌尿器系のトラブルの予防は、水をしっかり飲んで、たくさんおしっこをするということ、栄養のバランスをしっかり考える、ということだと思います。

缶詰 ( ウェット ) は水分が70%以上含有しているものが多いので、効果的に水分を摂取できます。手づくり食は面倒&ドライフードだけの食事なんだけど・・そんな場合は、ウェットも併用することを考えてみて下さい。
そして、なるべくストレスをかけないこと! 猫にストレスは大敵です。
神経質な猫、老齢の猫には特に注意してあげて下さい。






 ◆ 急性腎不全




急性腎不全は、急激に腎臓の機能が低下した状態です。
原因がどこにあるのかによって、腎前性・腎性・腎後性に分けられます。


 腎前性急性腎不全
  
腎臓に流れ込む血液量が減少することによって、腎臓は正常でも腎臓が血液をろ過する機能 ( 体にとって不要なものを排出する働き ) が低下した状態で腎不全をおこします。
( 腎臓が血液をろ過する前に腎不全の原因があるので腎前性腎不全といいます )
猫では心筋症によって血管の中に血栓ができた時や、ショック、脱水や出血などに腎前性腎不全になります。


 腎性急性腎不全

腎臓自体の異常により腎不全をおこします。
( 腎臓そのものに異常があるので、腎性腎不全といいます )
伝染性腹膜炎や中毒、脱水、出血、高体温、低体温、火傷、ショック、腎臓の血管における血栓症などで腎性腎不全になります。
腎臓に毒性のある物質として、抗菌薬 ( アミノグリコシド ・ セファロスポリン ・ サルファ剤など ) 、抗真菌薬、抗がん剤、非ステロイド性消炎鎮痛薬、重金属、有機化合物 ( エチレングリコールなど ) が知られています。


 腎後性急性腎不全

尿路 ( 尿管・膀胱・尿道 ) の異常により、尿が排泄できなくなった場合に腎後性腎不全になります。( 腎臓が尿をろ過した後に異常があるので、腎後性腎不全といいます )
猫では猫下部尿路症候群による急性腎不全がもっとも多いと言われています。
尿道閉塞をおこし腎後性腎不全になった場合、尿毒症になり死亡することもあります。



通常、腎不全では尿素窒素( BUN ) ・クレアチンの上昇がみられます。
慢性腎不全と異なるのは腎前性腎不全の場合、尿の比重が重くなります。
腎性腎不全では比重は低くなります。この場合、尿沈査を検査することで、腎臓自体の異常がわかることがあります。腎後性腎不全の場合は、レントゲン検査やエコーにより異常をおこしている部位を特定できることもあります。
程度の差はありますが、急性腎不全の症状は食欲不振・元気消失・嘔吐・下痢・脱水・尿量の減少など。


急性腎不全の場合は、尿毒症へ進行するケースが多いので、即病院へ!
治療内容は尿毒症とほぼ同じです。
明らかに中毒をおこす物質を特定できる腎性腎不全の場合は、それに対する処置が行われますので、原因となった物質 ( 薬など )を病院へ持っていきます。



  


 ◆ 尿毒症




尿毒症は、腎炎・腎不全・泌尿器症候群などの病気が進行した時に現れる症状です。
腎臓の働きが低下すると尿中に排泄される有害な物質 ( 窒素化合物 ) が体にたまり、食欲不振・嘔吐・下痢・便秘・アンモニア臭のする息・元気消失・急激な体重減少・体温低下・痙攣などのあらゆる症状が出ます。
さらに症状が進むと昏睡状態になり、死に至るため、緊急の処置が必要となります。

猫を緊急に病院へ連れて行き、24時間点滴を開始します。
これは、大量に水分を体に取り込むと大量の尿をつくり、原因となっている窒素化合物を排出させるためです。点滴をおこなっても尿が出なかったり、量が少ない場合は利尿薬や腎臓の血流を増やす薬も使われます。
また、腸内の窒素化合物を取り除くため、ネフガード・コバラジンという活性炭に似た物質を使用することもあります。

その他、血液透析や腹膜還流の処置が行われることもありますが、猫の場合、体が小さく装置が使いにくいという点からあまり行われないそうです。
しかし、点滴で症状が良くならない場合、血液透析や腹膜還流の処置が選択できる病院というのは、とても心強いと思います。


そして夜間に緊急で診てもらえる病院を探しておくということです。
動物病院は平日は夕方まで、土曜・日曜・祝日がお休みだったりと、緊急を要する場合に診療時間外な場合があります。
都内の動物病院には、「 夜間診療案内 」 と案内がされていることが多いのですが、案内されていない場合や、地方の動物病院にはないかもしれません。
あらかじめ24時間対応している病院や、夜間診療をしている病院を探しておくことをおすすめします。また、大学病院も夜間対応している場合があります。

尿毒症の症状が現れたら、緊急の処置が必要です。 すぐ病院へ!
一般的に72時間以内に処置が必要と言われていますが、処置が早ければ早いほど症状が良くなる場合が多く、少なくても24時間以内に病院に連れて行った方がいいと思います。

*参考・・夜間救急対応病院
日本小動物医科学研究所 PM21:00〜AM5:00
埼玉南部夜間救急病院 PM9:00〜AM3:00
三鷹獣医科グループ 緊急は24時間対応

ネオ・ベッツ( 大阪 ) ERセンター PM21:00〜AM5:00
             ER堺 PM20:00〜PM24:00

獣医師広報版に夜間救急動物診療所が少し載っていますので、参考にどうぞ。
http://www.vets.ne.jp/yakan/






 ◆ 泌尿器トラブルの予防




猫に一番多い、尿道結石と膀胱結石の予防をよく聞かれるので参考にどうぞ。

膀胱結石 ( 血尿・頻尿・腎への影響は少ない )
尿道結石 ( 血尿・頻尿・排尿困難・痛み・腎への影響が大きい )

【原因と予防 】

*高タンパク、高脂肪な食事やおやつ
*甲状腺ホルモン ( インシュリン・アドレナリン ) の過剰分泌
*医原性 ( phコントロール )

肉中心の食生活や肉ジャーキーなどのおやつばかりあげているとリンが多くなり、血液が酸性化します。この時パラメルモンというホルモンが働き、体は中性に戻ろうとして骨からカルシウムが溶け出します。必要以上になったカルシウムを出すために尿がアルカリに傾き、結果ストルバイト結石ができます。
シュウ酸カルシウム結石の場合はこれとは逆パターンで、カルシトニンというホルモンが働き、酸性尿にします。また最近では、phコントロールなどの療法食でアルカリ尿を強制的に酸性尿にすることで尿が酸性に傾きすぎ、シュウ酸カルシウム結石ができると考えられています。

バランスをしっかり考えた食事を!
高タンパク&高脂肪を控えたり、マグネシウムなどのミネラルとのバランスをしっかり!
リンが多いささ身をあげる場合は炭水化物 ( キャベツの芯やじゃがいも、さつまいもなど ) を多くとったり、ちょっぴり工夫。
結石などの泌尿器症候群も含め腎臓関連の病気になると、病院で低タンパク食を勧められたりしますが、タンパク質は体を構成している重要な栄養素なので、長期に渡って低タンパク質の食事を続けることは、腎臓をはじめ他の臓器の活力低下や体全体の免疫力の低下にもつながります。タンパク質を抑えるよりも、肉や卵などの高品質のタンパク質に変えることが大切です。療法食以外は与えないように、体質だから薬と処方食を一生続けなくてはいけないというのは間違っています。療法食を食べなくても治ってる子はいます。
飼い主さんがネコちゃんの体質改善を頑張った結果です。
PHコントロール、低タンパクの療養食は一時的な改善で、根本的な解決にはなりません。
薬と療法食のご飯を一生続けるのは、嗜好が高い猫にとって、またネコちゃんの体にもかわいそうなことだと思います。


*運動不足、ビタミンD不活性
適度な運動と日光浴をしましょう
日光浴をすると猫は体内でビタミンDが生成されます。
ビタミンDは、カルシウムの調節と骨の形成にかかわるビタミンで骨の形成に使われます。
ビタミンDにはいくつかの種類がありますが、中でもビタミンD3。
「 カルシウム調整 」 と 「 骨代謝調整 」 をします。
紫外線からビタミンD3が形成される過程は省きますが、最終的に腎臓で代謝によって水酸化され、活性型ビタミンD3となります。
適度な日光浴をしないとビタミンDが不活性のままとなり、カルシウムが骨に吸着しないで結石になります。


*飲水量の低下
冬の寒い時期でも工夫して水を飲ませるようにしましょう
飲水量が減るということは、すなわち尿の量が減り、また濃くなって詰まりやすくなるということです。尿中の成分が過飽和状態となって、結晶化、結石化しやすくなります。
あまり水を飲まない猫ならウェットを利用するなどの工夫をしましょう。
ドライフードをふやかす場合は「水」で。ドライ加工は熱で加工しているため、ビタミンCなどは後から添加しています。熱に弱いビタミンなどの成分を壊さないように湯ではなく、なるべく水でふやかして下さい。


*排泄を我慢させない
オシッコを我慢させない環境をつくりましょう
排泄=免疫 ( 病気を守る ) ことになります。体に不必要になったものを外に出さなければ当然体に影響があります。とくに猫は膀胱炎から急性腎不全になるケースがあるので、排泄を我慢させないようにして下さい。長時間の移動などは特に注意が必要です。


*フードのミネラル問題 
フードは必要なミネラル類をキレート化したものを選んであげて下さい。
キレート化とはそのままだと吸収されにくい成分を吸収しやすくすることをいいます。


【泌尿器トラブルの予防に良いとされる食材&サプリメント 】

ビタミンC には天然の利尿作用、免疫力強化する作用があります。
( アズミラ / スーパーC 2000  S.G.J. / エクストラCスコーベイト
初乳プロポリスなどの免疫力UPサプリ。
その他、動物病院で処方されることが多いですが、ゼンラーゼU ( / 日本全薬工業)は、尿のPHコントロールに役立つ有機酸フマル酸が配合されています。
また、プロバイオティクスは膀胱炎の治療として抗生物質を与えられることが多いので、腸内のバランスを整えるためにもお勧めのサプリです。 ( プロバイオティクス ベネバックパウダー / ペット ボタニックス )
尿道結石用のサプリメントとしては、ストーンブレーカー

クランベリーやプルーンには、膀胱炎に効果のあるキナ酸が豊富です。( クランベリーリリーフ / ネイチャーベット ・ ベリーバランス / S.G.J. ・ 冷凍クランベリー / 北米・カナダ産クランベリー使用 ・ クランベリージュース
ニンニクは炎症を緩和して、免疫力を強化する作用があります。 ( ブリュワーズイースト&ガーリック / ネイチャーベット )
リンゴ酢は炎症を和らげる作用があります。( 有機アップルビネガー






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